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ネットで見つけた。感想書いた。

世界の電気自動車たち

トヨタが1997年にプリウスで世界に先駆けて量産を始めたハイブリッドカー。20年経った今、一部の国でエコカー指定を外されるなどハイブリッドカーはもはや特別な車ではなくなりつつあるようです。

 
そんな中、次世代エコカーの本命として近年世界中のメーカーからバッテリー式電気自動車(EV)の発表が相次いでいます。
水素を燃料にして電気を取り出す燃料電池車(FCV)も有力視されていますが、トヨタとホンダが燃料電池車に注力している間に世界は電気自動車に向かい始めたようです。
 
リアルアイアンマンの異名をとる天才エンジニアで実業家のTesla社イーロン・マスクCEOは以下のように述べて、バッテリー式電気自動車の燃料電池車に対する優位性を主張しています。
燃料電池車は究極に馬鹿げたアイデアだと思う。水素は車で使うには扱いが難しすぎる。それに、例えばソーラーパネルで発電した電気をそのままバッテリーにチャージして車を走らせるのに比べて、水から水素を取り出して超高圧に圧縮もしくは液化して車に積み、燃料電池セルで電気を取り出すのはおそらく半分ほどの効率性だろう。最悪だよ。とんでもなく非効率だ。なぜそんな方式を採用するのか全く理解できない。」
 

そんなバッテリー式電気自動車の現在の状況を知るため、世界のEVを調べてみました。
なお、エンジンとモーターどちらでも走れるプラグインハイブリッド車(PHV)は含めていません。
 
 

アメリカ

Tesla

Model S

テスラはシリコンバレー発で現在の電気自動車ブームを牽引しているメーカー。モデルSはテスらロードスターという実験的車種を経て開発されたテスラ初の量産型電気自動車。一回の充電で500km以上走行可能なだけではなく、衝突安全性試験で史上初の全評価項目満点や車体の空気抵抗値をどのライバル車よりも小さくすることに成功。さらに停止状態からの加速性能が高級スポーツカーポルシェ911よりも速いなど、電気自動車のポテンシャルの高さを証明した車。
また、技術的には可能と言われながら従来の自動車メーカーが誰も行わなかったネット経由での車のソフトウェアアップデートも実現させている。

テスラモデルS

By Jason Lawrence from Boston (Tesla Model S) [CC BY 2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], via Wikimedia Commons

Model X

一言で言えばモデルSのSUVバージョン。
上に開くファルコンドアや自動で開くセンサー内蔵ドアなど、ギミックが話題。

テスラモデルX

By Don McCullough from Santa Rosa, CA, USA (Tesla Model X front view) [CC BY 2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], via Wikimedia Commons
 

Model 3

テスラが初めて発売する大衆向け電気自動車がモデル3。補助金受け取り前で400万円前後の価格を目標としてる。発表会に合わせて40万台の予約が殺到し、業界の電気自動車シフトを決定づけた。
当初はModel Eと呼ばれていたが、フォードが権利を持っていたため名前が変更された経緯がある。このため、Model S, Model X, Model Eと次期小型SUVのModel Yによって、ラインナップをSEXYにしようとするイーロン・マスクCEOの計画は達成不可能となった。
テスラモデル3
 
By Smnt (Own work) [CC BY-SA 4.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], via Wikimedia Commons
 

General Moters

Chevrolet Bolt EV

もともとGMにはシボレーのハイブリッド車でVoltという車種があったが、このBoltは全く別の電気自動車。名前が似ているため大きな混乱を呼んでいる。またTesla Model 3と競合する車格のため、旧来型自動車メーカーvsシリコンバレーの新興メーカーの対決としてアメリカで注目を集めている。

シボレーボルト

By Mariordo (Mario Roberto Durán Ortiz) (Own work) [CC BY-SA 4.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], via Wikimedia Commons
 
Chevrolet Spark EV

小型車スパークの電気自動車バージョン。

シボレースパーク

Norbert Aepli, Switzerland [CC BY 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/3.0)], via Wikimedia Commons

 

Ford

Focus electric

フォードの人気車種フォーカスの電気自動車バージョン。

フォードフォーカス

By Ford_Focus_Electric_Badge_WAS_2011_882.jpg: Mariordo Mario Roberto Duran Ortiz Ford_Focus_Electric_WAS_2011_924.JPG: Mariordo Mario Roberto Duran Ortiz derivative work: Mariordo [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons
 
 
Faraday future
FF91
ファラデー・フューチャーは、テスラの後を追う電気自動車ベンチャー中国企業のバックアップを得ていたが資金繰りに問題が伝えられており発売は未知数となっている。

ファラデーフューチャー

By Smnt (Own work) [CC BY-SA 4.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], via Wikimedia Commons
 
Lucid motor
Lucid air
元テスラのエンジニアが興したベンチャーも電気自動車の発売を計画しているが、こちらも資金不足によりフォードによる買収が噂されている。

ルシードエアー

By Smnt (Own work) [CC BY-SA 4.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], via Wikimedia Commons
 
Fisker
EMotion
かつて、Karmaという高級プラグインハイブリッドを発売し、レオナルド・ディカプリオジャスティン・ビーバーも所有していたが、バッテリーの不具合をきっかけに経営破綻したフィスカー。
EMotionという電気自動車で再出発を計画している。
写真はKarma

フィスカーカルマ

© M 93 / Wikimedia Commons, via Wikimedia Commons
 
 

日本

日産

Leaf

現在世界で一番売れている量産型電気自動車。ゴーン社長の先見の明により、日産はかなり早い段階で電気自動車に注力することを宣言していた。リーフは電気で走る以外はいい意味で普通に使える車に仕上がっているため、価格、乗り心地、使い勝手の良さなどでエコには関心があるが車には興味がないという人たちの人気も獲得している。

リーフ

By Tennen-Gas (Own work) [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons 
 

e NV200

商用バンNV200の電気自動車バージョン。

NV200

By Der-wuppertaler (Own work) [CC BY-SA 4.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], via Wikimedia Commons 
 

三菱自動車

iMieV

日産リーフ同様世界的にも発売時期は早かった軽自動車iの電気自動車バージョン。三菱はプラグインハイブリッドを含めて、電動化に社運をかけている。

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By Ivo Kruusamägi (Own work) [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons
 
ホンダ
Clarity electric
トヨタ同様に燃料電池車を本命としていたホンダ。
燃料電池車クラリティFuel Cellの電気自動車バージョンを発表している。クラリティは燃料電池車、バッテリー電気自動車、プラグインハイブリッドバージョンが用意される点が特徴的。

クラリティー

Norbert Aepli, Switzerland [CC BY 4.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/4.0)], via Wikimedia Commons
 
GLM
G4
京都大学発の電気自動車ベンチャー。裕福層向けに4000万円のEVスーパーカー発売を計画している。世界最大の自動車部品メーカーでありフェラーリのような数千万円する小ロットスーパーカーの開発支援でも実績のあるボッシュ社との協業が発表されており、市販化に向けて開発が進んでいる。

GLM G4

By Thesupermat (Own work) [CC BY-SA 4.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], via Wikimedia Commons

 

韓国

Hyundai

IONIQ electric

世界で着々と存在感を増している韓国Hyundai社。IONIQはハイブリッド、プラグインハイブリッドと電気自動車バージョンがあり、ハイブリッドバージョンはプリウスキラーと呼ばれ北米でのプリウスの販売を激減させてしまった。
IONIQ electricも販売は好調で、50%の増産も噂されている。

アイオニック

By Fiver, der Hellseher (Own work) [CC BY-SA 4.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], via Wikimedia Commons
 
Kia
Soul EV
キア Soulの電気自動車バージョン。

キアソウル

 

イギリス

Jaguar

I-Pace

インドTATA社の傘下に入り資金に余裕ができたことで一気に復活したイギリスのジャガー。電気自動車レースFormula-Eへの参戦と合わせて、電気自動車へのシフトを鮮明にしている。I-Paceも旧来型自動車メーカーが出す初の本格的高級電気自動車として前評判が高い。

アイペース

By The Car Spy (Geneva Auto Salon 2017) [CC BY 2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], via Wikimedia Commons
 
 

ドイツ

VW

 e-Golf
ディーゼル車の大規模排ガス規制逃れにより、悪い意味で電気自動車シフトを加速させたフォルクス・ワーゲン。ヨーロッパのベストセラー大衆車Golfの電気自動車バージョンを発売している。

イーゴルフ

© M 93 / Wikimedia Commons, via Wikimedia Commons

 
e-Up
こちらは小型車Upの電気自動車バージョン。

イーアップ

By MotorBlog [CC BY 2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], via Wikimedia Commons
 
 
i3
超軽量カーボンボディにリサイクル素材の内装や再生可能エネルギーだけで生産されるなど、単なる電気自動車にとどまらない意欲的な試みで作られている車。BMW iブランドとして車種が追加される計画。

アイスリー

By SounderBruce from Seattle, United States (BMW Carshare vehicle in Capitol Hill) [CC BY-SA 2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0)], via Wikimedia Commons

 
Daimler
燃料電池車の開発も行っているメルセデス・ベンツを有するダイムラー社。
EQというサブブランドで本格的に電気自動車を発売することを発表している。

イーキュー

By Thesupermat (Own work) [CC BY-SA 4.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], via Wikimedia Commons
 
 
Mercedez-Benz
B class electric drive
B classの電気自動車バージョン。

Bクラス

 
SMART
Smart electric
映画「ダヴィンチコード」で、トム・ハンクス演じる主人公ラングドン博士が乗っていたことでブームとなったスマート。現在は電気自動車バージョンがある。

スマート

By Car2Go_Amsterdam_Smart_ED_Herengracht.JPG: Brbbl derivative work: Mariordo [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons

 
Porsche
Mission E
テスラの成功を受けて、ポルシェも高級電気自動車ミッションEを発表している。
後発として負けられないため、一回の充電で500km以上の走行やワイヤレス充電、350kW急速充電機で80%までの充電時間15分などを目標としている。

ミッションイー

By Smnt (Own work) [CC BY-SA 4.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], via Wikimedia Commons
 
 
フランス
Zoe
ルノーからはフランス車らしい小型ハッチバックの電気自動車が発売されている。アライアンスを組む日産のリーフと同様に現実的な車。値段と走行可能距離のバランスに対して評価が高い。

ゾエ

By werner hillebrand-hansen [CC BY-SA 2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0)], via Wikimedia Commons
 
Twizy
二人乗りの超小型電気自動車。
かつてのSmartやトヨタのi-Roadコンセプトに近い都市内交通をターゲットにした電気自動車。

トゥイージー

By Ctebert (Own work) [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons
 
 
イタリア
Fiat
500e
フィアット500の電気自動車バージョン。

チンクエチェント

By 2013-03-05_Geneva_Motor_Show_8283.JPG: Norbert Aepli, Switzerland (User:Noebu) derivative work: Mariordo [CC BY 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/3.0)], via Wikimedia Commons 
 
 
 
番外編
従来から水素で走る燃料電池車が本命とのスタンスで、バッテリー式電気自動車はいつでも発売できるとして本格的な参入はしていませんでした。世界の流れを受けてようやく開発を開始したと伝えられますが、発売は2020年頃になりファーストラウンドは完全に出遅れてしまいました。
 
かつて、フィルムカメラ界最大のメーカーだったイーストマン・コダック社はデジタルカメラを発明しながら、それを活かせず最後には経営破綻しています。技術を持っているだけでは十分ではなく、時代の変化の波を読み違えれば取り返しのつかない結果を招くでしょう。
電気自動車の本格普及期に入る前に、トヨタらしい完成度の高い製品の投入が急がれます。