エコカーは本当に燃費がいいのか
車を買う際に燃費性能を気にして車種を選んでいる方は多いのではないでしょうか。旅行や帰省で遠出するとガソリン代もそれなりの金額になるので当然ですね。
また、いくらカタログ燃費が実際の燃費と違うとは分かっていても、やはりカタログ上で少しでも燃費のいい車の方がよく思えてしまうものです。
しかしカタログで燃費のいい車は実際にお財布に優しいのでしょうか。
この疑問に対してイギリスBBCの人気自動車番組トップ・ギアがある実験をしています。
下の動画の前半は、1ガロンのガソリンでどのスーパーカーが一番長い距離を走れるかを検証。燃料代がかさんで困っている人にオススメするスーパーカーとしてアウディR8を選定しています。そもそもこんなスーパーカーを買える人間は燃料代に困らないだろうと思いますが、この番組らしいおバカ実験です。
そして続く後半の実験が見ものです。
カタログ燃費8.4km/lのスポーツカー BMW M3とカタログ燃費33km/lのハイブリッドカー トヨタ プリウスとでどちらの方が燃費がいいか、という実験です。
カタログ上では約4倍近くも燃費に差がある両車ですが、実験の結果はなんとBMW M3が8.2km/lでほぼカタログ燃費通り。対するトヨタ プリウスが7.3km/lで、なんと4リッターV8エンジン搭載のBMW M3より燃費が悪いという結果になりました。
もちろんこの実験条件はプリウスが得意とするストップ&ゴーがないなどプリウス側に不利な条件ではあります。しかしポイントはそこではなく、カタログ上で約4倍も燃費に差があっても条件次第で実燃費が逆転する可能性すらあるということです。
番組内では、「何に乗るかじゃない、どう乗るかだ」と結論付けていますが、ひょっとすると街で見かける丁寧に燃費のいい走り方を実践しているスポーツカーは、雑な運転をしているハイブリッドカーよりもエコカーなのかもしれません。