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サラリーマンがネットで見つけたネタに対する感想

なぜ中国とインドは人口が多いのか

人口が多い国といえば誰もが思い浮かべるのが中国とインドでしょう。事実この両国を合わせると人口は27億人にもなります。

他国と比べると、次に人口が多い20ヶ国をすべて合わせても26億人しかいませんし、残りの170ヶ国には20億人しかいません。圧倒的な人口の多さです。

ではなぜ中国とインドはそんなに人口が多いのでしょうか。理由が、「MinuteEarth」で分かりやすく説明されています。

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当初から人が多い

過去300年の人口の推移を見ると、中国は13億人、インドは12億人も人口が増えています。この人口の急増によって両国とその他の国々の人口には圧倒的な差が生まれていることが分かります。

しかし、実は人口の増加率という点でいうと中国やインドとその他の国にはそれほど大きな差は見られません。中国やインドには、数百年前の時点でその他の国々よりも少し多くの人々が住んでいました。同じ人口増加率でも数百年の時が経過することで、当初の差が21世紀の現在では圧倒的な差となってみえるのです。 

銀行の利子が同じでも、たくさんお金を預ければその分たくさん利息が返ってくるのと同じです。

 

多くの人が住んでいた理由

ではなぜインドと中国は人口爆発が起こる前からすでに人口が多かったのでしょうか。

これには諸説ありますが、最も大きな理由は二つあり食料と土地です。 

単純に畑を作れる土地が多くて水へのアクセスも良ければ、たくさんの食料を生産できますので、たくさんの人が住めます。今日でも、人口1位の中国は農地の面積が第4位、人口2位のインドが農地面積第2位、人口3位のアメリカが農地面積3位なのです。

有史以前からこの条件で最も恵まれていたのがアジアということになります。中国やインドは農耕に適した面積が多く水も豊富です。また、気候の面でも栽培できる食物が多様です。実際、現在世界の人々の主要な食料となっている、麦や米。動物では牛、豚、鶏などはすべてアジア発祥です。そもそも食用にできるものが身の回りにたくさんあった恵まれた土地だと言えます。食料が豊富だからたくさんの人が暮らせるというわけです。

ではアジアの中でなぜインドと中国かといえば面積です。隣国のパキスタンやバングラデシュも人口密度は高いですが、国の面積が小さいのでその分総人口も少なくなってしまいます。

 

ということで、どうしても中国とインドという国単位で、なぜあの国は人口が多いのかと考えてしまいますが、地球には単純に人口が多く住める場所とそうでない場所があり、たまたま多く住める場所の大部分の面積に中国とインドという国があるのです。

 

 

さて中国やインドの人口だけではなく、現在の世界はどうして今のような形になったのか、興味のある方にはカリフォルニア大学のジャレド・ダイアモンド教授による著書「銃・病原菌・鉄」をお勧めします。

ピュリッツァー賞受賞の本書が、なぜ人類はアフリカから世界に広がったのにも関わらず、ヨーロッパ人がアフリカを植民地にしたのか、なぜアフリカ人がヨーロッパを支配することにならなかったのか。といった疑問に科学的な説明を試みています。