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ネットで見つけた。感想書いた。

200年以上戦争を避けてきた永世中立国スイスの戦略


ヨーロッパのど真ん中に位置し、欧州鉄道の旅などでも人気の高いスイス。

そんなスイスの代名詞といえば「永世中立国」という立場でしょう。

 

永世中立国スイス

永世中立国とは、単に政治的に中立の立場を取るだけではなく、戦時などにどちらの側にもつかないということを宣言して、周辺国と条約を結んでいる国を指します。自分から名乗れるわけではなく、他国に認められて初めてなることができるのです。

 

スイスが永世中立国となったのは、ナポレオンとの戦争が終わり開催された1815年のウィーン会議でのこと。そしてこの国際会議でヨーロッパ諸国に永世中立国として承認されて以来スイスは200年以上も戦争をしていません。驚くべきことにフランス、ドイツ、イタリアに囲まれていながら、第一次世界大戦第二次世界大戦にも参戦していないのです。

 

また、EUやNATOにも加盟しておらず、国連ですら加盟したのは2002年、21世紀に入ってからでした。EUの地図を見ると中心のスイスがすっぽり抜けており、いかに特殊な国かを物語っています。

EU

 スイスを取り囲むEU加盟国 (By derivative work: Kolja21 (File:EU27 as a single entity.svg) [GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html))

 

 

スイスの国防戦略

そんなスイスも、条約だけに国の存亡をかけているわけではありません。

いざという時には徹底抗戦できる準備をしっかりしています。

 

男性は全員170日間の徴兵期間があり、緊急時には20万人の兵士を72時間以内に召集できるようにしています。 

またスイスの国防戦略は、国土全体を要塞化するというものです。侵略者にスイスよりも他の国を攻めた方がいいと思わせるのが狙いです。

国土要塞化にあたり忘れてはならないのは地形です。スイスの国土の南にはアルプス山脈がありイタリアとオーストリアから守ってくれます。北にはジュラ山脈があり、こちらはフランスからの侵攻を防ぎます。

問題はアルプスとジュラ山脈に挟まれたスイス高原地域で、首都ベルンやジュネーブチューリッヒといった都市があり、ほとんどの人口はこの地域に暮らしているのです。

アルプス山脈

他国の侵略を防ぐアルプス山脈

 

 

そんなスイス高原を守るため、全ての道、橋、トンネル、鉄道は遠隔操作で爆破可能なようになっています。これがスイス国内3000箇所にもなり、敵の進軍を困難にします。

また、アルプス山脈に逃げ込み徹底抗戦することも想定しています。山脈には岩や山小屋にカモフラージュされた対戦車砲や対空砲、マシンガン台があり、これが2万6千カ所にもなるのです。

ということで、スイスは国全体が要塞化されており、侵略者には攻めるだけ無駄だと悟らせることに成功しているのです。

 

もちろん今では、周りの国はすべてEU加盟国で地上から侵略される恐れはほぼ無くなりました。

そのため、アルプスのカモフラージュ軍事施設は使われなくなり近年次々と観光地化されています。また、軍も段階的に20万人から8万人へと削減されています。

 

 

それでもスイスは手を抜きません。核戦争にはしっかり備えているのです。

その証拠に、スイスは世界で唯一国民全員分の核シェルターがある国です。正確にはなんと国民の114%分、つまり国民全員がシェルターに避難してもまだ14%分の余裕があるのです。これにより難民が押し寄せても混乱なく全員シェルターに避難できることになります。

また1978年以降に建てられた家については、なんと核シェルターを備えることが必須とされています。

 

 

 

200年以上戦争をしていない永世中立国スイス。

それは、国土の地形や小国としての政治力などを全て理解した上で取れる非常に賢い戦略の結果と言えそうです。

 

 

 

Reference;

RealLifeLore:https://youtu.be/ha66FfC-N18