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サラリーマンがネットで見つけたネタに対する感想

ソニーホンダモビリティーAFEELA 考察 (ブランド名、デザイン、ロゴについて)

2023年1月にCESで発表されてから若干時間が経ってしまっており今更感がありますが、なぜか気になってきたので、ソニーカーことソニーホンダモビリティーのコンセプトカーAFEELAについて考察してみたいと思います。

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ブランド発表

すでにソニーとホンダの合弁会社から高付加価値の電気自動車が発売されるという発表はされていましたが、2023年1月ラスベガスの見本市CESでソニーホンダモビリティーの水野会長から、初めて電気自動車のブランド名の発表がありました。その名もAFEELA(アフィーラ)。

このプロジェクトでテーマにしているAutonomy(自動化)とかAugumentation(拡張)といった英語の頭文字Aの間にFEELが挟まれてAFEELAという構成になっているそうですが、この名前、海外では非常に評判が悪いみたいです。変な名前だと。日本人的には特に変な名前という印象は持ちませんでしたが、どうでしょうか。ソニーウォークマンというブランド名も当時のアメリカ支社から変な名前だと猛反対されたそうですが、その後大成功しているわけですから、まだなんとも判断はできないところかと思います。

ちなみに海外では、テスラとかニコラとかアンペアとか電気にまつわる科学者の名前をとったブランドもいくつか出てきていますが、日本だと歴史の教科書に出てくる平賀源内が電気で有名なので、思い切ってGENNAIとか日本をプッシュしたブランド名でも良かったかもしれません。

AFEELAがどのくらいブランド名として浸透するのか注目です。

 

 

デザイン

なお発表会当日は、プロトタイプ車両も登場し実際の開発が進んでいる様子もアピールしていました。2025年に実際に販売されるモデルそのものということではないそうですが、なんとこのプロトタイプ車両のエクステリアデザインに関してもネット上ではあまり評判が良くないようです。特に、以前ソニーが単独でパートナー企業と開発を進めていたVision-Sという車が非常に好評だったことが引き合いに出されてガッカリしている意見が多いようです。

確かにVision-Sはスポーティーで分かりやすいカッコ良さを持ったエクステリアデザインだったと思いますが、個人的にはAFEELAのプロトタイプは明らかに他がやっていないことをやろうとしているという点で評価できるかなと思っています。おそらくハードウェアとしては出来るだけ無個性で普遍的なデザインにして、ソフトウェアで個性を出すという方向性なのではないかと思います。テスラがインテリアを思いっきりシンプルにして、インパネ中央のタブレットみたいなディスプレイでいくらでも自由にHMIを変更できるように設計していますが、それと同じ考え方を車のエクステリアにまで拡張したという風に理解できます。あとから変更が効かないハードウェアは出来るだけシンプルにデザインして、車としての個性はデジタルな部分でソフトウェアを使って出していくと。

そういう意味では、メディアバーと呼ばれるディスプレイが従来のガソリン車のグリルに相当する位置についているのは注目点です。BMWのキドニーグリルに代表されるようにグリルはガソリン車時代には車のデザインアイコンとして重要な役割を負っていたわけですが、そこをディスプレイにしてしまってユーザーが好きなようにカスタマイズできるというのは、スマホのホームスクリーンを飼い犬の写真にするような感覚とも似ています。未来の車は自分にあった個性的なデザインの車を買うのではなく、メディアバーで自分を表現するのだという意味で従来から一歩パーソナルデバイスとしてユーザーに近づいた世界観を狙っているように思えます。AFEELAのオーナーがメディアバーを使って大喜利を繰り広げて周りのドライバーを笑かすとか、色々な社会現象(社会問題)も起こるかもしれません。いずれにしても、将来振り返った時に自動車デザインの流れを変えた車として歴史に名が残る可能性は十分にあると思います。

そしてもう一点気になるのは、ロゴです。

発表会では、AFEELAというブランド名は発表されましたが、ロゴは見当たりません。受注開始される2025年まで徐々に情報を小出しにする戦略なのか、もしくはGoogleとかSONYのように特定のロゴが存在しないブランドなのか。自動車ブランドとしてロゴが存在しないとしたらそれはそれで新しいですし、もしくはAの文字が動いてAFEELAを形作るモーショングラフィックは確認できるので、これがブランドのロゴに相当するものなのか。

ソニーといえばパソコンブランドのVAIOのロゴが、アナログ信号の波でVAとデジタル信号の1と0でIOを表現しており、それを組み合わせるとVAIOになるという、ものすごく頭良さそうなロゴとかを作ったりしているので、あとからAFEELAのロゴが出てくるならそれもそれで要注目です。

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さて、自動車業界はアメリカのテスラとかリビアン、中国のNIOとかXpeng、ヨーロッパもアライバルなどなどEVスタートアップが盛り上がっているわけですが、AFEELAもソニーとホンダというビッグネームが背後にいるとはいえ日本から世界に注目されるEV専業メーカーが出てきたのは嬉しい限りです。

今後も情報を追いかけていきたいと思います。