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サラリーマンがネットで見つけたネタに対する感想

車の修理内容トップ10 電気自動車は維持費が安いのか

現在、世界中の自動車会社が競うように開発を進めている電気自動車ですが、メリットとしてよくアピールされているのが維持費の安さです。アメリカのテスラは特定のモデルを購入した顧客に対して自社の充電ステーションであるスーパーチャージャーの利用を無料にしていますし、日産はリーフに月額定額制で充電し放題のプランなどを用意しています。また、単純にお金を払って充電をしたとしてもガソリン代よりは安く済むため、燃費という意味での電気自動車の維持費の安さは当然魅力です。
しかし、電気自動車の維持費の安さは燃費だけに限りません。メンテナンスコストも無視できない要素です。
 

自動車 修理

 
例えば、CarMD.comが発表している車の修理項目トップ10と平均的な修理代金は以下のようになっています。
 
 
1位;排気ガスセンサー交換 (249ドル)
2位;排気ガス触媒交換 (1153ドル)
3位;点火プラグとコイル交換 (390ドル)
4位;燃料キャップ締め直しや交換 (15ドル)
5位;サーモスタット交換 (210ドル)
6位;点火コイル交換 (236ドル)
7位;吸気量センサー交換 (382ドル)
8位;点火プラグと配線交換 (331ドル)
9位;エバポレーターバルブ交換 (168ドル)
10位;エバポレーターソレノイド交換 (184ドル)
 
 
このように車の修理内容トップ10は全てエンジンか燃料タンクに関わる部品の修理で、電気自動車にはこれらの部品は付いていないわけですから、そもそも修理の必要がありません。
では、電気自動車のメンテナンスで必要になってくるのはどういった内容でしょうか。
 
 
EVのメンテナンス 
まずは、タイヤ関係です。電気自動車にも当然タイヤは付いているため、例えば、前後で偏ってすり減ってしまったタイヤを入れ替えるタイヤローテーションは電気自動車でも必要です。ちなみに、電気自動車は巨大なバッテリーによって車体重量が重くなりがちなのと電気モーターにより大きなトルクも出せるため、タイヤに対する負担はガソリン車よりも大きいといえます。
 
そして、車が止まるのに必要なブレーキ関係のメンテナンスも重要です。ブレーキフルードやブレーキパッドは電気自動車になっても引き続きメンテナンスが必要な部品です。ただ、電気自動車は減速する際にモーターで発電をする力を使って車のスピードを落とす回生ブレーキを使うように設計されているため、ブレーキ関連部品の消耗はガソリン車よりもずっと少ないはずです。
 
忘れてはならないのがクーラントです。エンジンを冷却するために使われるクーラントですが、電気自動車ではバッテリーを冷却するために使われます。ただし、実際にクーラント交換が必要になるかは微妙なところです。日産のリーフは12.5万マイル、シボレーの電気自動車BOLTに至っては15万マイルつまり24万キロ走行したらクーラントを交換するように推奨していますが、日本で24万キロも使用される車は稀でしょう。
 
そして、最後がバッテリーです。電気自動車の部品で最大にして最も高価な部品がバッテリーです。電気自動車の取扱説明書にはバッテリーに対する注意事項を記載したページがあります。バッテリーを交換することになってしまっては大変な出費になりますので、注意が必要です。
 
 
ということで、電気自動車ではエンジンや燃料タンクがなくなるため故障の原因になりやすい部品の多くが不要になることがわかります。
このままのペースでEVの車両本体価格が下がっていくと、メンテナンスコストの優位性も相まってそのうちに維持費の安い車の代名詞はガソリンの軽自動車ではなくて電気自動車という時代になるかもしれません。
 
 

 

 
 
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