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サラリーマンがネットで見つけたネタに対する感想

なぜ人間だけ歯磨きが必要なのか

夜、眠くて眠くてしょうがない時にふと歯を磨いていないことを思い出して、渋々歯磨きをしに洗面所へ。歯を磨くと眠気が飛んでしまってしばらく眠れない。なんて経験はないでしょうか。
それにしても、人間はなぜ歯を磨かなければいけないのでしょうか。
動物園にいる動物たちは歯磨きをしているものもいるようですが、基本的に人間以外は歯磨きをしていません。
 
人類が最初に歯ブラシを使い始めたのは、紀元前3000年の古代バビロニアや古代エジプトにまで遡るそうです。彼らは小枝を使って、歯を掃除していたようです。
紀元前1600年には古代中国でも同様に木の枝を使って、まるで現代人がガムを噛むかのように息をフレッシュにするということを行っていたようです。

歯ブラシ

では、それ以前の人類は一体どうやって歯の健康を保っていたのでしょうか。答えを探ると意外なことに、実は古代人は歯磨きをしていなかったのですが、歯の健康は問題にならなかったといいます。
 
 
食べている物が違う
古代人は現代人と違って、当たり前ですがファーストフードやインスタント食品などは食べていません。彼らが食べていたのは全てが自然の食べ物でした。そのため歯を強くする栄養素を豊富に摂取していたのです。現代で虫歯が発生する理由の一つとしては、ミネラルやビタミンの摂取が不足するということが挙げられますが、当時の食生活ではミネラルやビタミンが不足するという事は稀でした。
また、自然界の食べ物には大量の食物繊維が含まれています。そのため、少し不思議な気もしますが食べるという行為によって歯が綺麗になるという効果もあったのです。
また、現代の食生活ではファーストフードの影響で炭水化物を大量に摂取していますが、当時の食生活では炭水化物は少なく肉であったり木の実であったり炭水化物以外の食べ物が中心でした。炭水化物は口の中を酸性にする作用があるため、これも現代の食生活が虫歯を作ってしまう原因の一つです。
歴史学者のユバル・ハラリ氏は著書の中で、現代では火薬よりも砂糖の方が多くの人の命を奪っていると述べていますが、砂糖も理由の一つです。現代人が食べているものには大量の砂糖が含まれているのは有名です。また飲み物も忘れてはいけません。炭酸はミネラルを分解してしまう作用があります。炭酸水で歯が溶けるという都市伝説もありますが、先述の通りミネラルが不足すると虫歯の原因になってしまうため、炭酸で歯が直接溶けなかったとしても、ミネラルが分解されてしまうのはあまり良い事とは言えません。もちろん現代の飲み物には砂糖も大量に含まれています。

ファーストフード

という事で、基本的には食べている物が違うために現代人は歯磨きをしないと歯を守れないということになってしまったわけです。
 
 
動物が歯磨き不要な理由
冒頭の疑問であった、動物はなぜ歯磨きが不要なのかという点も食べ物という視点で同じ説明が可能です。
自然界の食べ物を食べている野生の動物は歯磨きが不要ですが、プロセスフードなどを食べている動物園の動物は歯磨きが必要になるのです。
 
 
ただし、動物の場合は他にもいくつか歯を磨かなくて良い理由があります。
例えば、サメは硬い物を食べたりしてすぐ歯がダメになるので、新しい歯が生えてくるようになっていますので虫歯の心配がいりません。
犬科の生き物は、唾液のPh値が高くなっており、口の中が酸性になりにくいようになっています。
牛は一日中食べた草をずっと噛んでおり、これが食物繊維を使った歯磨きのような効果を生んでいます。肉食獣は肉だけでなく骨もかじっており、これも一種の歯磨きのようなものです。毛繕いをする動物については、毛が口の中に入りこれも歯磨きのような効果が見込めます。
象は牙を木に擦り付ける習性がありますし、ワニの歯の隙間にある食べ残しは、あとで鳥が寄ってきて食べていきます。
 
 
このように自然界はよく出来ていて、いろいろな理由で歯磨きは不要なのです。つくづく自然界の偉大さを思い知らされる話です。
自然から離れた場所で暮らしているペットは、あげる食べ物を注意してやる必要がありそうです。
 
 
 

 

 
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